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- 肝類洞閉塞症候群(SOS)/肝中心静脈閉塞症(VOD)の病態とデファイテリオの作用機序
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肝類洞閉塞症候群(SOS)/肝中心静脈閉塞症(VOD)の病態と
デファイテリオの作用機序
SOSの病態(動画)
デファイテリオの作用機序(動画)
肝臓の構造とSOSの病態
肝臓は肝中心静脈を中心に、肝細胞がひだ状に配列した肝細胞索により形成される直径1-2mmの六角柱構造(肝小葉)が集まって構成されています。ひだ状の肝細胞索の間には「類洞」と呼ばれる特殊な血管が走っており、門脈と肝中心静脈を結んでいます。
正常な肝類洞
肝類洞内皮細胞は肝細胞と血液間の物質交換を容易にするために、一般の毛細血管内皮細胞と異なり基底膜を持たない。基底膜を欠くため、類洞内皮細胞は種々の障害により容易に剥離する。また、肝中心静脈周辺のゾーン3と呼ばれる領域は、酸素分圧が低く、薬物を解毒するグルタチオン濃度が低い。そのため、肝中心静脈近傍の類洞内皮細胞は、前処置に用いられる抗がん剤により比較的容易に細胞障害を受けやすいと推測されている。

肝類洞閉塞症候群
(SOS)
肝類洞内皮細胞の膨潤化や剥離が起こり、肝類洞の狭小化、血流停滞が生じ、非血栓性閉塞が引き起こされる。これに引き続き、局所における線溶系低下とともに凝固能亢進状態となり、血栓形成や線維化の進行により肝類洞内の閉塞、門脈圧亢進が引き起こされる。肝細胞の障害・壊死がもたらされ、最終的に多臓器不全から死亡に至る場合もある。

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