ガザイバの投与方法(CLL/SLL)
用法及び用量1)
〈CD20陽性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)〉
アカラブルチニブとの併用において、通常、成人には、オビヌツズマブ(遺伝子組換え)として、アカラブルチニブとの併用での1サイクル目の1日目に100mg、2日目に900mg、8日目及び15日目に1000mg、2サイクル目以降は1日目に1000mgを点滴静注する。28日間を1サイクルとし、最大で6サイクル投与を繰り返す。
用法及び用量に関連する注意1)
〈CD20陽性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)〉
アカラブルチニブを28日間投与した後に本剤の投与を開始すること。
投与スケジュール例(参考:ELEVATE-TN試験)1)
点滴速度1)
サイクル2(ガザイバとしてはサイクル1)
1日目(ガザイバの用量100mg)
25mg/時(25mL/時)の速度で点滴静注を開始し、4時間以上かけて、投与速度を上げずに投与します。
2日目(ガザイバの用量900mg)
前回の投与でinfusion reactionが発現しなかった場合は、50mg/時(13.9mL/時)で投与を開始し、30分毎に50mg/時(13.9mL/時)ずつ最大400mg/時(111.1mL/時)まで上げることができます。
なお、前回の投与でinfusion reactionが発現した場合は、25mg/時(6.9mL/時)で投与を開始し、30分毎に50mg/時(13.9mL/時)ずつ、最大400mg/時(111.1mL/時)まで上げることができます。
8、15日目(ガザイバの用量1000mg)
前回の投与でinfusion reactionが発現せず、最終的な投与速度が100mg/時(25mL/時)以上の場合は、100mg/時(25mL/時)で投与を開始し、30分毎に100mg/時(25mL/時)ずつ最大400mg/時(100mL/時)まで上げることができます。
なお、前回の投与でinfusion reactionが発現した場合は、50mg/時(12.5mL/時)で投与を開始し、30分毎に50mg/時(12.5mL/時)ずつ、最大400mg/時(100mL/時)まで上げることができます。
サイクル3以降
前回の投与でinfusion reactionが発現せず、最終的な投与速度が100mg/時(25mL/時)以上の場合は、100mg/時(25mL/時)で投与を開始し、30分毎に100mg/時(25mL/時)ずつ最大400mg/時(100mL/時)まで上げることができます。
なお、前回の投与でinfusion reactionが発現した場合は、50mg/時(12.5mL/時)で投与を開始し、30分毎に50mg/時(12.5mL/時)ずつ、最大400mg/時(100mL/時)まで上げることができます。
CD20陽性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)においては、投与時間短縮投与(SDI)は認められておりません。
電子添文に記載の投与方法に従って投与実施をお願いいたします。
Infusion reaction 発現による中断後、投与再開時の投与速度1)
サイクル2の速度で投与していた場合
Grade 3以下のinfusion reactionが発現した場合は、infusion reactionが回復後、投与中断前の半分以下の速度で投与を再開します。その後infusion reactionが認められない場合は、以下の通り投与します。
- サイクル2の1日目(ガザイバの用量100mg)の投与方法で投与していた場合
25mg/時(25mL/時)まで投与速度を上げることができます。 - サイクル2の2日目(ガザイバの用量900mg)の投与方法で投与していた場合
30分毎に50mg/時(13.9mL/時)ずつ最大400mg/時(111.1mL/時)まで投与速度を上げることができます。 - サイクル2の8日目以降(ガザイバの用量1000mg)の投与方法で投与していた場合
30分毎に50mg/時(12.5mL/時)ずつ最大400mg/時(100mL/時)まで投与速度を上げることができます。
投与量によって希釈後の総液量が異なります。
投与量が100mgの場合は希釈後の総液量が100mL、900mg及び1000mgの場合は250mLとなります。
GradeはNCI-CTCAE v4.0に準じる。
参考資料 1) 2022年12月改訂 電子添文(第3版、効能変更、用法及び用量変更)
[作成年月:2022年12月]
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