調製方法/投与時の注意｜適正使用ガイド｜ビキセオス®配合静注用｜製品情報－製品一覧

調製方法/投与時の注意

薬剤調製時の注意

取扱い時にはゴム手袋、防護メガネ等の着用が望ましく、眼や皮膚に薬液が付着した場合は直ちに多量の水で十分に洗浄し、医師の診断を受けるなど、適切な処置を行ってください。
溶解方法
1. 1）体表面積に対するダウノルビシンの投与量に基づいて、必要なバイアル数を決定します。バイアルを冷蔵庫から取り出し、室温で30分間静置してください。
2. 2）1バイアルに注射用水19mLを無菌的に注入します。30秒ごとにゆっくりと上下反転させながら5分間ゆるやかに渦をまくように回しながら完全に溶解させ、室温で15分間静置します。加熱、撹拌又は激しく振とうしないでください。
3. 3）溶解液は紫色の不透明な均一分散液です。溶解液に微粒子がないか目視で確認してください。微粒子が認められた場合は使用しないでください。
4. 4）溶解後、直ちに希釈してください。やむを得ず保存する場合は、遮光した上で、2～8℃で保存し、溶解後4時間以内に投与を開始できるよう希釈してください。
希釈方法
1. 1）溶解液の入ったバイアルを5回ゆっくりと上下反転させ、均一にします。
2. 2）以下の式を使用して本剤の必要量を計算し、必要量をバイアルから抜き取り、生理食塩液500mL又は5%ブドウ糖注射液500mLの輸液バッグで無菌的に希釈してください。輸液バッグの上下を穏やかに反転させ、混和します。
  必要量（mL）＝ダウノルビシンの投与量（mg/m²）×患者の体表面積（m²）÷2.2（mg/mL）
3. 3）希釈液は、濃紫色の半透明な均一分散液です。希釈液に微粒子がないか目視で確認してください。微粒子が認められた場合は使用しないでください。
4. 4）希釈後、直ちに投与を開始してください。直ちに投与を開始しない場合は、2～8℃で保存し、希釈後4時間以内に投与を開始してください。もし、溶解液を希釈前に4時間保存した場合は、希釈後さらに4時間保存することはできません。直ちに投与を開始してください。
ビキセオスのバイアルは1回使い切りです。残液をその後の投与に使用しないでください。

薬剤投与時の注意

点滴ポンプから中心静脈カテーテル又は末梢穿刺中心静脈カテーテルで90分かけて定速で点滴静注してください。また、インラインフィルターは使用しないでください。
点滴静注に際し、血管外漏出しないよう慎重に投与してください。血管外漏出した場合には注射部位に壊死を起こすことがあります。血管外漏出が認められた場合は適切な処置を行ってください。
本剤は他の注射剤、輸液（ブドウ糖注射液又は生理食塩液以外）と混合しないでください。他剤と連続注入する場合には、投与前後にラインを生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で洗浄してください。

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