試験概要
- 目的
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[用量探索期]小児及び若年の再発又は難治性造血器腫瘍患者を対象に、ビキセオスの推奨用量、毒性、忍容性及び薬物動態(PK)を検討する。
[維持期]用量探索期で決定された推奨用量での全寛解率を検討する。
- 対象
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治療関連AML(t-AML)ならびに再発又は難治性のAML、急性リンパ性白血病(ALL)患者 27例
安全性解析対象27例(用量探索期9例、維持期18例)
有効性解析対象18例(100ユニット/m2合計群;AML患者[用量探索期1例、維持期17例])
- 方法
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用量探索期: Rolling 6デザインを用いて、4例に100ユニット/m2(用量レベル1)を1、3、5日目に90分かけて点滴静注した。DLT(用量制限毒性)が認められなかったため、5例に134ユニット/m2(用量レベル2)を1、3、5日目に90分かけて点滴静注した。維持期: 用量探索期で決定した推奨用量である100ユニット/m2を1、3、5日目に90分かけて点滴静注した。
- ※1 100ユニット/m2を投与した4例にDLTが認められなかったため、134ユニット/m2に移行
- ※2 134ユニット/m2を投与した5例中2例にDLTが認められたことから、推奨用量は100ユニット/m2とした
ビキセオスの用量単位である1ユニットには、ダウノルビシン 0.44mg及びシタラビン 1mgが含まれる(100ユニット:ダウノルビシン/シタラビンとして44mg/100mg)
- 評価項目
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- 主要評価項目:安全性(DLT、有害事象 等)
- 副次評価項目:単回サイクル投与における全寛解率[ORR(CR+CRp+CRi)]*
- * AML改訂IWG基準(2003年)7)に基づいて評価した。
- 解析計画
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ビキセオスを1回以上投与された患者を安全性解析対象とし、安全性解析対象を有効性評価に用いた。
AMLを対象とした単回サイクル投与における全寛解率は、CR、CRp又はCRiに到達した患者数を評価可能な登録患者数で除して算出した。CRp:血小板の回復が不完全な完全寛解
- 7)Cheson BD, et al. J Clin Oncol. 2003; 21(24): 4642-4649.