適正使用のためのフロー
Step1 対象患者の選択 |
Step2 投与前の確認事項 |
Step3 患者への説明と同意 |
Step4 投与方法 |
Step5 治療期間中の注意事項 |
ウプトラビ®を服用される方へ
患者への説明と同意PAHCTEPH
ウプトラビ®錠による治療開始に先立ち、本剤を投与する患者本人又はその家族の方に対して、本剤の「効能又は効果」、「用法及び用量」、予想される副作用等、治療上の有効性及び注意点について十分に説明し、患者又はその家族の方の同意を得た上で、治療を開始してください。
患者への服薬指導
- ウプトラビ®錠は最低用量(1回0.2mg)から開始し、段階的に増量しながら、患者ごとに適切な量を決定します。
- 本剤は、最低用量(1回0.2mg)から投与を開始し、患者の忍容性に応じて段階的に増量する用法であるため、服薬指導時に薬の量が段階的に増える点、患者ごとに薬の量が異なる点を説明してください。
6. 用法及び用量 通常、成人にはセレキシパグとして1回0.2mgを1日2回食後経口投与から開始する。忍容性を確認しながら、7日以上の間隔で1回量として0.2mgずつ最大耐用量まで増量して維持用量を決定する。 なお、最高用量は1回1.6mgとし、いずれの用量においても、1日2回食後に経口投与する。
- ウプトラビ®錠の血管拡張作用などによる効果発現に伴い、高頻度に副作用が発現します。
- 頭痛、下痢、顎痛、筋肉痛、潮紅及び悪心・嘔吐、四肢痛のようなプロスタサイクリン受容体を介する副作用が(特に用量調節期において)高頻度に発現する点を、事前に患者に伝えてください。
これらの副作用は、その程度や持続期間に応じて服用継続の可否(忍容性)を判断する指標となります。 - 患者の自己判断で増量や減量をしたり、服用を中止したりしてはいけません。
- 臨床試験において、本剤は医師が判断した患者ごとの最大耐用量で治療を継続することで、morbidity/mortalityイベント発現リスクを抑制することが確認されています。また、急に服用を中止すると病態が悪化するおそれがありますので、患者の自己判断で使用を中止したり、量を加減することがないよう服薬指導してください。
- 肺水腫の兆候が見られた場合は肺静脈閉塞性疾患を考慮してください。
- 肺水腫が疑われる場合は、本剤を中止する必要があります。肺水腫が疑われる兆候が見られた場合には、受診するように患者に説明してください。
- 自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意が必要です。
- 本剤の服用により、低血圧や意識障害等があらわれることがあります。
自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明してください。
患者又はその家族の方の理解のサポートとして患者用資材をご用意しています。