適正使用のためのフロー
Step1 対象患者の選択 |
Step2 投与前の確認事項 |
Step3 患者への説明と同意 |
Step4 投与方法 |
Step5 治療期間中の注意事項 |
投与方法PAHCTEPH
6. 用法及び用量
通常、成人にはセレキシパグとして1回0.2mgを1日2回食後経口投与から開始する。
忍容性を確認しながら、7日以上の間隔で1回量として0.2mgずつ最大耐用量まで増量して維持用量を決定する。
なお、最高用量は1回1.6mgとし、いずれの用量においても、1日2回食後に経口投与する。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 投与初期に頭痛、下痢等の副作用が多く報告されているため、患者の状態を十分観察しながら慎重に用量の漸増を行うこと。
- 7.2 忍容性に問題があり減量する場合は、原則として1回0.2mgずつ漸減すること。減量後に再増量する場合は、再増量までに8日以上の間隔をあけ、忍容性を確認しながら漸増すること。
- 7.3 3日以上投与を中断した場合、再開時には中断前より低い用量からの投与を考慮すること。
- 7.4 投与を中止する場合は、症状の増悪に留意しながら投与量を漸減すること。
- 7.5 中等度の肝障害患者には、1日1回に減量して投与を開始し、投与間隔や増量間隔の延長、最高用量の減量を考慮すること。
ウプトラビ®錠の投与に際しては、最新の電子添文情報及びDrug Informationを確認してください。
基本的な用量調節
用量調節期
本剤は、「1回0.2mg、1日2回」から投与を開始します。
忍容性を確認しながら、7日以上の間隔で1回0.2mgずつ漸増し、最高用量「1回1.6mg、1日2回」まで段階的に増量します。
投与によって、頭痛、下痢、顎痛、筋肉痛、潮紅及び悪心・嘔吐、四肢痛のようなプロスタサイクリン受容体を介する副作用が発現することがあります。
副作用により、服用の継続が困難である場合は「忍容性なし」と判断し、原則として1回0.2mgずつ漸減します。なお、減量後に再増量する場合は、再増量までに8日以上の間隔をあけ、忍容性を確認しながら漸増します。
副作用が発現する用量、副作用の種類やその程度は患者ごとに異なります。副作用の程度及び持続期間、患者の状態等から、服用の継続が可能であるかどうかを総合的に判断し、患者ごとの最大耐用量を確認します。
用量維持期
患者ごとに確認された最大耐用量(維持用量)での治療を継続します。
忍容性の確認による用量調節例
- 「1回0.8mg」に増量した際、耐え得る程度の軽微な副作用が発現。
- 服用の継続は可能と判断されたため、次の用量への増量を延期し、「1回0.8mg」の投与を継続しながら、忍容性確認期間を延長。
- 忍容性確認期間の延長により、副作用の症状が軽減したため、次の用量の「1回1.0mg」へ増量。
- その後は、副作用の発現もなく順調に増量でき、「1回1.6mg、1日2回」での忍容性を確認。
本症例の最大耐用量を「1回1.6mg、1日2回」の用量と決定し、治療を継続
- 「1回1.2mg」に増量した際、耐えられない副作用が発現。
- 服用の継続は困難と判断し、用量を前段階の「1回1.0mg」に減量。
- 減量により、副作用の症状が耐え得る程度に軽減。
本症例の最大耐用量を「1回1.0mg、1日2回」の用量と決定し、治療を継続
※段階的に用量を減量してもなお、耐えられない副作用の症状が軽減又は消失しない場合、本剤の服用を中止します。
用量維持期における用量変更例
- 「1回0.4mg」に増量した際、耐えられない副作用が発現。
- 服用の継続は困難と判断し、用量を前段階の「1回0.2mg」に減量。
- 減量により、副作用の症状が耐え得る程度に軽減。
- その後、治療効果が不十分と判断され、再増量を開始。
再増量した際には「1回0.8mg」まで増量でき、忍容性を確認。 - 「1回1.0mg」に増量したところ、耐えられない副作用が発現。
- 用量を前段階の「1回0.8mg」に減量。
- 減量により、副作用の症状が耐え得る程度に軽減。
本症例の耐用量は「1回0.2mg、1日2回」の用量と決定し、治療を継続
本症例の最大耐用量は「1回0.8mg、1日2回」の用量と決定し、治療を継続
※再増量する際には、再増量までに8日以上の間隔をあけ、慎重に忍容性を確認しながら漸増します。
ウプトラビ®錠の投与に際しては、最新の電子添文情報及びDrug Informationを確認してください。